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工芸家(東京都):2010/08/30(月) 12:08:01.41 ID:UEs2QneQP
吃音(きつおん)者の自助グループである「京都言友会」が4月から、あいさつや朗読の練習をする「吃音改善研究会」を始めた。研究会代表の中川佳明さん(57)は「同じ悩みを分かち合い、励まし合える仲間がいる。ひとりで悩んでいる人は参加して」と話す。
吃音とは、言葉の最初の音がなかなか出てこなかったり、繰り返してしまったりする状態。吃音者は100人に1人の割合と言われる。成長とともに自然に改善するケースも多いが、誰にでも適用できる根本的治療法は見つかっていない。子どもの場合、心のケアや言語訓練をする教室が各自治体にあるが、大人になるとそのような支援もほとんどなくなる。
改善研究会の活動は月1回。10人ほどで、あいさつや自己紹介の練習のほか、みんなで役割分担をして朝礼や面接などの場面を再現する「ロールプレイング」もする。
鈴木秀策さん(60)は、小学2年の国語の時間に吃音を意識した。「お百姓さん」という言葉がどうしても言えず、クラスのみんなに笑われた。以来、うまく発音できない言葉は意識して避けるようになったという。大人になり、京都言友会で多くの仲間と出会ってから、自分の中の吃音観が百八十度変わった。
「少々どもったって、堂々としていればいいんだ」
会社員の寺谷圭介さん(32)は3年前、仕事の電話応対で急に自分の名前が言えなくなった。客にひどく怒られ、その後、同じ失敗をするのではないかという不安で、電話に出ること自体が怖くなった。「この研究会では、他のメンバーがお客さん役で電話対応の練習につきあってくれました」と笑顔で話す。
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