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鳥φ ★:2010/07/08(木) 16:15:17 ???0
4強のつばぜり合いを見ていると、GKの技術の高さに驚かされる。シュートを防ぐ能力だけではない。足技だ。日本に比べ、いかに彼らが「11人目のフィールドプレーヤー」として機能しているかを数字が浮き彫りにする
大会の公式データで4強の正GKと日本の川島永嗣のパス成功率を比較すると、最も高かったカシリャス(スペイン)が82%。ノイアー(ドイツ)も71%に達した一方、川島は42%で最下位だった。ロングパスに注目すると、さらに興味深い傾向がわかる。
パス全体に4強に占めるロングパスの比率は、川島が80%で最も高かった。最も低いのがカシリャスの38%で、ステケレンブルフ(オランダ)は52%、ノイアーは58%だった。こうした数値からは各チームの戦い方がうかがえる。
スペインなどは後方からの攻撃の組み立てを重視し、GKも最終ラインのパス回しに加わることが多い。だからロングパスを選択する割合が低くなる。日本は1トップ本田圭佑を軸とする速攻に頼ったため、川島もロングパスを多用した。ただし、ロングパスに限った成功率も川島は36%と極端に低い。前線の高さやキープ力も影響するため、川島の技術だけの問題ではないが、こうした数値をみると、オシム前日本代表監督の嘆きが思い起こされる。
「FWだけではない。日本はGKも人材不足」。オシム前監督は日本のGKの足技のつたなさを問題視していた。「GKは相手のマークを受けずフリー。彼らが周りとパスをつなげれば、攻撃の起点づくりが楽になるのに」。練習で、よくGKをフィールドプレーヤーに交ぜてパス練習をさせていた。「お前たちもフィールドプレーヤーの一人」と口酸っぱく言っていた。
川島は、さらなるレベルアップを求めてJ1川崎からリールス(ベルギー)に移籍する。欧州で足技も磨くことができれば、日本のGKたちにとって新たな刺激になる。(中川文如)
http://www.asahi.com/worldcup/news/TKY201007080118.html